フローベール
愚か者 あなたと同じ考えをもたない人のこと。
そうでも考えないとやってられないことが多い。
出典:小説「ボヴァリー夫人」の作者として知られるフランスの作家フローベール(1821~1880年)の、皮肉と風刺をこめた言葉の定義集『紋切型辞典』(小倉孝誠訳/岩波文庫)より。ちなみに、日本についても定義されていて「日本 この国ではすべてが瀬戸物でできている」とある。このころのヨーロッパ人が、「日本=瀬戸物(陶磁器)」という認識しかもっていなかったことを皮肉ったのか。それならそれでいいが、デカルトに関しては、「デカルト 我思う、故に我あり!」だと。当時すでに「デカルト? ああ、我思う、故に我あり<コギト・エルゴ・スム>でしょ」という定型が出来上がっていたのだろう。100年以上たった今でもこの定型は健在で、デカルトについて10文字で述べよと問われて、「我思う、故に我あり!」以外の答えを出せる人はたぶん少ない。
初出:2008年4月25日
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