2013年8月12日月曜日

馬鹿をめぐる名言25

バルベー・ドールヴィイ
馬鹿者に礼儀正しくすることは、彼から遠ざかることである。なんと素晴らしい術ではないか。
 2年近く、友達に会ってない。涼しくなったら東京に遊びに行こうっと。
 人を煙に巻くやり方(うまいやり方が幾つもある)のうちで一番いいのは、自分の意見を誇張して、これとは反対の意見を持っていると思い込んでいる馬鹿者を、怒らせることである。
 この馬鹿者の憤激ほど面白いものはない。
 ひとり暮らし時代はほとんど怒ることがなかったが、実家で暮らし始めたらあっという間に冠状動脈硬化になってしまった。ぜんぜん太ってないのに(175センチ、60キロ)。
名声の利点――名前を持ち運んでもらえるということ。馬鹿者の口によってだが。
 贅沢を言うな。
出典:渋谷区立図書館の資料検索で「キーワード」の項に「箴言」と入力して見つかったフランスの作家、バルベー・ドールヴィイ(1808~1889年)の箴言を収めた『バルベー・ドールヴィイ箴言集 高貴なる人々に贈る言葉』(宮本孝正訳編/審美社)より。初めて聞く名前で、えーと、誰? というのが正直なところだったが、そうも言っていられないので、この本の解説から引用。「彼は最も早い時期にスタンダールとバルザックの真価を見抜いた一人である」「膨大な評論の他に、後世への遺産として、ベルナノスの言によれば完全無欠の、小説群がある」。その完全無欠の小説群の中で、邦訳されているのは次の2作品(時代をさかのぼると他にもいくつかある)。『亡びざるもの』(宮本孝正訳/国書刊行会/2005年11月初版発行)と『悪魔のような女たち』(中条省平訳/ちくま文庫/2005年3月発行。※同作品は、かつて国書刊行会から『魔性の女たち』というタイトルで刊行されている)です。
初出:2008年4月21日

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