2013年5月31日金曜日

ひとり大喜利「ひとり喜利」/相田みつをの色紙?

ラーメン店に入ったら相田みつをの色紙が壁にベタベタ。でも、なんかウソくさい。何て書いてありました?
█ お題 ラーメン店に入ったら相田みつをの色紙が壁にベタベタ。でも、なんかウソくさい。何て書いてありました?
回答
ひたいに汗して、
はたらく。
ひたいに汗させられて、
はたらかされる。
どっちだろ。
ニセモノのくせに、なんかメンドくさい。
█ お題 ラーメン店に入ったら相田みつをの色紙が壁にベタベタ。でも、なんかウソくさい。何て書いてありました?
回答
ひたいに汗して
はたらくのが、
にがてだもの。
でしょうね。
█ お題 ラーメン店に入ったら相田みつをの色紙が壁にベタベタ。でも、なんかウソくさい。何て書いてありました?
回答
「手」のそばに
「柔」らかいものがあったら
「揉」む。
 それが自然なんだな。
下ネタか? 下ネタだな!
█ お題 ラーメン店に入ったら相田みつをの色紙が壁にベタベタ。でも、なんかウソくさい。何て書いてありました?
回答
美しいものを
美しいと思える
わたしのこころは
うつくしい
自分で言っちゃったよ。
█ お題 ラーメン店に入ったら相田みつをの色紙が壁にベタベタ。でも、なんかウソくさい。何て書いてありました?
回答
おむすびが
だ、だ、だ
だいすきだもの
ばーか。じゃ、また次回。
初出:2010年8月6日

2013年5月30日木曜日

七五調の馬鹿8

江戸俳句その3
きく馬鹿にきかぬ馬鹿あり鹿の声
 京都の俳人、嘯山(しょうざん)(1801年没。享年84)によって安永2年(1773年)に編まれた「俳諧新選」(古典俳文学大系『中興俳諧集』集英社)から卯雲の句。いくら江戸時代とはいえ、鹿が当然のような顔をして人里を歩いていたわけはなく、春から秋には山奥に引っ込んでいただろう。人里近くまでおりてくるのは雪の積もった冬。いずれにしてもそんな鹿の声に聞き耳を立てているのは、発句にハマった馬鹿な物好きくらい。とはいえ、鹿の声はなかなか風情があっていいものだから、まったく関心を示さないというのも馬鹿なことだ、などと解釈してはみたが……。あの、竹でできた鹿(しし)おどしが、田畑を荒らすけものよけだということを考えると、この解釈には無理があるかも。なお、卯雲ってどういう人? と聞かれても困る。だいいち、「ううん」なのか「ぼううん」なのかさえわからない。※これを書いた2008年5月には卯雲をネットで調べてもわからなかったが、いま検索したらいろいろ出ていた。
馬鹿につける薬とならば屠蘇くま
 同じく「俳諧新選」(古典俳文学大系『中興俳諧集』集英社)から、奇抜な作風で知られた江戸の俳人、存義(そんぎ)(1782年没。享年81)の句。馬鹿につける薬を飲むと、泣きたくなることがあります。
馬鹿鳥ののめりありくや雲の峰
 化政期に成美(せいび)(1794~1816年)、巣兆(そうちょう)(1761~1814年)らとともに江戸の三大家と称された道彦(みちひこ)(1819年没。享年63)の自選句集「蔦本集(つたのもとしゅう)」(古典俳文学大系『化政天保俳諧集』集英社)より。雲の峰は夏の季語で、入道雲のこと。馬鹿鳥はアホウドリのこと。“のめりありく”は、アホウドリが不器用に歩く様子の描写。あ、つんのめるののめるか。
初出:2008年5月19日

2013年5月29日水曜日

ダジャレにひと言16 キナコ餅

お題:ダジャレにひと言足して、なんか悲しいダジャレを作ってください。悲しくなくてもいいですし。
キナコ餅が好きな子持ち
ねえ奥さん、キナコ餅を食べてるところをもっとよく見せてよ
変態だ~い♥
初出:2012年2月14日

2013年5月27日月曜日

馬鹿をめぐる名言 15

ポープ
どんな馬鹿でも常に人を嘲る欲望にもだえていて、人を笑う仲間に入ることをよろこぶ。
 そして人より遅れて笑う。ワンテンポ半、遅れて笑う。
愚者は、天使の畏れるところにも足を踏み込む。
 愚者が行かなきゃ誰が行く。
「どんな馬鹿でも常に…」「愚者は、天使の畏れる…」/出典:ボワローに傾倒していたイギリスの古典主義詩人、ポープ(1688~1744年)がボワローの「詩法」にならって書いたという「批評論」(『世界思想全集 哲学・文芸思想篇21』小場瀬卓三・阿部知二他訳/河出書房新社/昭和35年発行)より。他に1728年「愚者列伝」、1742年「新愚者列伝」、1743年「続愚者列伝」と愚者ものを発表している。ポープを論じたいくつかの評を読んでみたところ、褒めている場合でも、「独創的ではないが」という枕詞がついていた。こんなところも師匠のボワロー譲りだ。
初出:2008年3月12日

2013年5月25日土曜日

標語流行語キャッチフレーズ発掘その6

「普通選挙」の標語(昭和2年/朝日新聞社)
男子の一票 女子の貞操
寸評◎そっかそっか、そういうことならしょうがねーな、選挙行こか。……ってなるか!
参考資料:『標語・スローガンの事典』(祖田浩一編/東京堂出版/1999年)
※ここでの「普通選挙」とは「男子普通選挙」(昭和3年から実施)のこと。
初出:2010年4月16日

2013年5月23日木曜日

七五調の馬鹿7

江戸俳句その2
馬鹿づらに白き髭見ゆけさの秋
 高井几菫(きとう)(1789年没。享年49)著「井華(せいか)集」(古典俳文学大系13『中興俳諧集』鳥居清・山下一海校注/集英社)に見える句。几菫は蕪村門下の重鎮で、「其雪影」「あけ烏」などの編著がある。ちなみに「今朝の秋」は秋の季語で、立秋ごろの朝をいう。気がつくと季節はいつしか秋、ヒゲが白くなった自分も人生の秋を迎えているというのに、これまでの人生でたいしたことも成し遂げていないことよ、そいでもって嗚呼馬鹿づら。
麦秋や馬に出てゆく馬鹿息子
 炭太祗(たんたいぎ)(1771年没。享年63)の句集「太祗句集」(古典俳文学大系13『中興俳諧集』鳥居清・山下一海校注/集英社)に収められた句。太祗の句は技巧的に優れたものが多く、蕪村にも高く評価されていたという。「麦秋」は夏の季語で、麦の収穫時期である初夏を意味し、「馬」は、おそらく、笹竹を魔女の箒のように股の間に挟んで遊ぶ「竹馬」のこと。違うかもしれない。
たつの上に又愚にかへる
 数え年で61歳を迎えた一茶(1787年没。享年65)が文政6年の正月に「還暦の感」と題して書いた文章の最後に記した句。その文章には「されば無能無才(むのうむさい)も、なかなか齢(よわい)を延(のぶ)る薬になんありける」とある。馬鹿なことも、心穏やかに生きていくのにはかえってよかったということだ。ちなみに、十二支(子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥)と十干(じっかん)(甲乙丙丁戊己庚辛壬癸)を組み合わせて、「甲子」「乙丑」……「癸亥」と60年(十と十二の最小公倍数)で干支がひとまわりして61年目(数え年で61歳)に再び「甲子」へと還るのが還暦。
初出:2008年5月19日

2013年5月22日水曜日

ダジャレにひと言15 方向音痴-Yahoo!知恵袋

お題:ダジャレにひと言足して、なんか悲しいダジャレを作ってください。悲しくなくてもいいですし。
質問:ひどい膀胱音痴で、おしっこのゆくえが定まりません。やはり女は女らしく、しゃがんでしたほうがいいのでしょうか?
質問者が選んだベストアンサー:便器の中に全部おさめることにこだわらず、気楽にたれてみては?
全部おさめることにこだわれよ!
初出:2012年2月6日

2013年5月21日火曜日

脱腸手術入院マニュアル その13

最終回 ああ腹筋

 うとうとしたり起きたりを繰り返しているうちに、薄明るくなってきた。座薬が劇的に効いたという実感はなかったが、手術箇所の痛みはピーク時の4割減くらいになっている。管折れ曲がり問題には相変わらず苦しめられていて、激痛ではないけれど、もういいかげんにしてほしい。泣きたくなってきた。
 それでも結局、本格的に眠ったようで、気がついたら10時を過ぎていた。ありがたいことに、痛みはびっくりするくらい引いている。ただ、ウルトラマンの口のまわりがひりひりする。寝ている間にけっこう動いたみたいで、バンソーコーが3分の1くらいはがれていた。あちゃーと思いながら、もっとよく見ようと体を起こしかけたら、ズキューンと手術箇所に痛みが走って、一瞬息が止まった。これぞ脱腸手術後の筋肉の痛みだあ! くしゃみなんかしたら死ぬな。
 午後イチに、ウルトラマンから管を抜いてもらった。「痛くはありませんが、ズサーっていうイヤな感じがします」っていう話だったから目をそらしていたら、なんてことなかった。見てればよかった。

 この日は、テレビをつけようとしてはズキューン、寝返りを打とうとしてはズキューン、便所で小便を終えてウルトラマンを振ってはズキューンと、1日中懲りもせずに痛がっていた。
 次の日、その次の日と、痛みはすこしずつ減っていったし、腹筋に負荷をかけない体の動かし方がつかめてきた。これなら予定どおり1週間ちょっとで退院できるなと思ったが、落とし穴が待っていた。
 オレ、「10人にひとりかふたり」になってしまった。脊髄注射の副作用だか後遺症だかの偏頭痛が出ちゃったんだよ。上体を起こしたままでいると偏頭痛が始まるんだよね。20分程度なら起きていてもなんともないから、食事をしたり一服したりするのに不自由はないんだけどね。
 入院費用がかさむのはイヤだけど、無理に退院して偏頭痛に一生つきまとわれるのはもっとイヤなので、よくなるまで病院でおとなしくしていることにした。そのとき仕事をしていた編集プロダクションに「1週間くらい退院が遅れるかも」って電話したら、入院前に入稿まで編集作業を進めていた交通事故の判例の本のゲラが送られてきた。ざっと校正して2、3日で送り返してくれだって。まあ、寝っころがっててもできるからいいんだけど。
 ちなみにT先生によると偏頭痛の原因は、
「本当にお気の毒としかいいようがないです。これは想像ですが、体を起こすと、おそらく脊髄注射であいた穴から髄液がピョッと出るんでしょう」
 ということらしい。髄液がピョッだなんて、あまり想像したくない。

 偏頭痛は数日ほどでなくなった。入院から13日後の7月9日に退院することになり、外出許可をとって金をおろしに外に出た。めちゃめちゃ暑い。入院費用(手術代ほかもろもろ含む)の11万5000円(だいたいこれくらいだったと思う)とさしあたっての生活費2万円をおろしたら、預金残高は16万円ちょっとになってしまった。2カ月後には、交通事故の本を編集したギャラが入ってくるからなんとかなるか。
 退院して10日後くらいに銀行のCDコーナーで金をおろしたら、20万円振り込まれていた。オフクロだ。金に困ったら、今度はどこを手術しようか。

△      △     △

 手術後、最低でも1年、できれば1年半くらいは筋肉トレーニングなんかの激しい運動はやめといたほうがいいと言われていたので、当時よく行ってたキャンプもガマンしておとなしくしていた。
 1年半経ってから筋トレを始めた。
 腕立てやスクワットは別に問題ないけれど、腹筋運動はさすがに慎重になる。
 あおむけに寝て、せっかく手術した脱腸がまた出たりしないように、左の脚の付け根を手で押さえながら腹筋運動を始めた。
 1か~い、2か~い、3か~ボグっ!
 ……あちゃー。

前略 おふくろ様
 今度は右です。信じてくれますか?

一応完

2013年5月20日月曜日

馬鹿をめぐる名言 14

ボワロー
ばかな奴でも時には重要な意見を開陳することがある。
 ついうっかり。
出典:パリの高等法院大法廷書記の家に生まれた詩人ボワロー(1636~1711年)の、古典主義の法典と称される「詩法」(『世界思想全集 哲学・文芸思想篇21』小場瀬卓三他訳/河出書房新社/昭和35年発行)より。『世界思想全集』の解説によると、ボワローの理論は独創的なものではなく、すでに先人たちによって作り上げられたものばかり。また、古典主義の法典「詩法」なのに、「以上のギリシャ演劇史の叙述はほとんどホラティウスの『詩法』から借用してきたもので、したがって誤りも多い」という注があったりする。
初出:2008年3月11日

2013年5月17日金曜日

ひとり大喜利「ひとり喜利」/浮気がバレた彼女、何と言った?

浮気を彼氏にとがめられた彼女が言った、なかなかカッコいいひと言とは?
█ お題 浮気を彼氏にとがめられた彼女が言った、なかなかカッコいいひと言とは?
回答
国際経験は、必要だよ。
しかも相手は日本人じゃなかったんだ。
█ お題 浮気を彼氏にとがめられた彼女が言った、なかなかカッコいいひと言とは?
回答
あなたにもそれなりの形でフィードバックさせていただきます。
やったー!
█ お題 浮気を彼氏にとがめられた彼女が言った、なかなかカッコいいひと言とは?
回答
大きさの話はもういいでしょ!
形状記憶チョメチョメ。わーい。
█ お題 浮気を彼氏にとがめられた彼女が言った、なかなかカッコいいひと言とは?
回答
個人的には悪いことをしたと思ってる。
“個人的”以外に“何的”があるんだよ!
█ お題 浮気を彼氏にとがめられた彼女が言った、なかなかカッコいいひと言とは?
回答
あっ、電話だ、ちょっとごめん、誰だろうこんなときに……おっ、ウワサをすればなんとやら。
ウワサって、あのね。じゃ、また次回。
初出:2011年2月14日

芝桜


2011年11月23日。植えたての芝桜。




2012年5月13日。雑草の中の芝桜。




2013年5月17日。咲きすぎの芝桜。雑草の中で咲いてたときのほうがきれいだった。

2013年5月15日水曜日

ダジャレにひと言14 来週のサザエさん

お題:ダジャレにひと言足して、なんか悲しいダジャレを作ってください。悲しくなくてもいいですし。
さーて来週のサザエさんは、『波平、フネに乗る』『マスオ、サクラマスをふくらます』『梅沢富美男さんのあんかけ茶碗蒸し』の3本です
茶碗蒸し……おいしそう
なんだそれ。
初出:2012年2月2日

2013年5月14日火曜日

脱腸手術入院マニュアル その12

第三の痛み

 病室から先生と看護婦の気配がしなくなってすぐ、オレはゆかたの前をはだけ、T字帯をめくった。メスを入れた箇所がどうなっているのか見たかったのだ。でもまあ、当然のことながら、キズ跡がモロ出しになっているわけもなく、ショートホープくらいの大きさのガーゼがバンソーコーで貼り付けてあった。
 問題はウルトラマンだ。ひょっとして、焚き火のまわりで焼いている、口に串を突っ込まれたニジマスみたいになっているのかと思ったが、そんなことはなく、あくまでも口に管を突っ込まれたウルトラマンでしかなかった。ただ、管がウルトラマンの口にバンソーコーで固定されているのにはギョっとした。ただでさえナイーブなウルトラマンの、とりわけナイーブな口にバンソーコーみたいな前時代的なアイテムを貼り付けるだなんて。
 そのあと、テレビを見たり本を読んだりするうちにうとうとして、目を覚ましてはT字帯をめくってガーゼと管を確認した。何度見たって別に変化なんてないんだけど、なぜか見ずにはいられない。
 10時になった。手術から3時間が経った。少しくらいなら水を飲んでもいいって言われた時間だ。ときどき様子を見に来る看護婦も「痛くないですか」と聞いてくれるようになったし、そろそろ麻酔は切れ始めているはずなんだろうけど、痛くない。ひょっとして痛みに対して異常に強い体質なのではないだろうか、オレってカッコいいかも、なんて思って、痛み止めの錠剤は飲まなかった。
 11時。痛い。じわじわと痛い。傷口が痛いのか糸でしばった筋肉が痛いのかわかんないけど、痛い。痛み止めの錠剤を飲んだが、そりゃーすぐには効かない。10時に飲んどけばよかった。くそーっ!
 11時半。看護婦が来た。「痛み、大丈夫ですか」って聞かれて、「痛いけど、まだ大丈夫。さっき、痛み止め飲んだし」って答えてしまった。これから右肩上がりに痛くなってったら、どうしよう。
 0時。いでー、いでー、痛み止めなんてぜんぜん効かねーじゃん。みしみし痛てーよー。オレって痛みに異常に弱い体質かもしれん。あっ、今日、6月30日じゃん……。傷口あたりだけじゃなく、ウルトラマン関係もささやかに痛い。ナースコールしようかな。でもな、「大丈夫」って言ったのがたった30分前だしな。それに、日が変わって今日でオレ40歳じゃん……。もうちょっと頑張れるか……。

 0時1分。ナースコールのボタンを押した。
「どうしました?」
「あ、やっぱり座薬もらおうかなと思って」
「わかりました、すぐに行きますね」
 5秒、10秒、20秒……。なんだよ、すぐ来るって言ったじゃん! あったまくるなー、バカ看護婦!
「痛み、ひどいですか?」
 ひでーから呼んでんだよ! 2分も待たせやがって。
「うん、なんか、けっこう痛いかなって感じ」
 無理して穏やかな言い方をした。嫌われたくないから。
「ぜんぜん我慢することないですからね。じゃ、座薬お入れしますね」
「あっ、オレ自分で入れますよ」
 男の美学だ。数分前40歳になったばかりの男の美学だ。
「でも、たぶん無理だと……」
「大丈夫。痔の座薬よく入れてて、慣れてるから」
「そうですか……」
 オレは余裕の笑顔を作って、座薬を持った手をお尻に伸ばした。ぎょえ、痛てー! 黙ってても痛いのに、無理に手を後ろに回してそしてさらに伸ばしたもんだから、痛みが5割増し。
「うひぇ、いて、ひぇ、ひょっ、いて」って笑い声のような泣いてるような声が出てしまった。それでもやせ我慢して、座薬が標的に触れるところまで持っていった。でも、痛すぎて中に入れる力が出ない。
 見かねたのか、看護婦がオレの手をやさしく制止した。
「無理することありませんよ。痛いときは素直に痛いって言っていいんですから。こっちでしますから。そのために看護婦がいるんですから」
 オレは素直になった。素直な尻を素直に看護婦に向けて、素直に座薬を受け入れた。
 素直になったついでにお願いした。
「なんか膀胱なのかどこなのかよくわかんないんですけど、しくしくするような重いような感じで痛いんですよ。これって、どうにかなりますか」
 看護婦は管とフリーザーパック(Lサイズ・マチ付き)を見て、
「お小水が濃いですね。ちょっと点滴の量を増やしましょう。そうすれば、もうちょっと薄くなって出やすくなると思います。それから、管が途中で折れ曲がっていると、そこで流れが止まって出にくくなりますから、ときどき見て、折れてたら直してください」
「わかりました。それと……、あの、ここの、バンソーコー、管が引っ張られると、痛いんですよね」
「それはしょうがないですね、なるべく管を引っ張らないようにしてください」
 そりゃそうだけど。
 座薬を入れてもらってすぐに痛みがやわらぐわけじゃないが、確実に気はらくになった。明るい未来が待っているんだと思えば、今の苦しみは乗り越えられる。
 でも、やっぱり痛てー。

 時間が経つと、慢性的なじんじんという痛みが傷口の痛みで、筋肉に力がかかったときの突発的かつ爆発的痛みが脱腸手術ならではの痛みだとわかるようになってきた。
 座薬が効いてきて痛みにも慣れてきて、これだけなら眠れるのに……。
 そんなことを思いながら、折れ曲がった管をまっすぐにする。すると、膀胱あたりの重い痛みがすーっと薄れる。これで眠る体勢に入ろうとするんだけど、10分も経たないうちに重い痛み。しかたなく目をあけて、管をまっすぐにする。2時間以上もこの繰り返しをしているうちに、いつの間にかうとうとしていた。
 何分経ったかわからないけど、目が覚めかけて、すんげー重くて痛いなあ、でも眠いなあと思っていたら、急に痛みがひいた。あれ……。
 ベッドの横に看護婦がしゃがみこんでいる。管を直してくれていたのだ。
 ありがとう、やさしい看護婦さん、とオレは心の中で礼を言った。
 やさしい看護婦はちょっとがさつな看護婦でもあって、去り際に手かなんか知らんが管に引っかけやがった。
 ちっ、アホ看護婦! キミが思っている以上にウルトラマンはバンソーコーに敏感になっているんだからな!

つづく

2013年5月13日月曜日

馬鹿をめぐる名言 13

パスカル
想像力は愚者を知者にすることはできない。だが、愚者を幸福にすることはできる。
 想像力で幸福になれる人は、想像力なしでも幸福になれそうな気がする。
人間は、おまえはばかだとたびたび言われると、そう思いこみ、またおれはばかだと自分に言いきかせると、そう思いこむようにできている。
 おまえは馬鹿だとたびたび言われて、20年間実家に帰らなくなりました。
「想像力は愚者を…」「人間は、おまえはばかだと…」/出典:「考える葦」「クレオパトラの鼻」でおなじみのフランスの思想家・数学者・物理学者パスカル(1623~1662年)の「パンセ」(『パスカル冥想録』由木康訳/白水社/1959年初版)より。「パンセ」の中でパスカルはモンテーニュの「エセー」についてたびたび言及している。その多くは非難・批判だが、<注>の文中にあまりにも頻繁に「モンテーニュ『エセー』第×章」と出てくるものだから、パンセを読んだ人はきっと「エセー」も読みたくなるだろう。ちなみに「人間は一茎の葦にすぎない。自然のうちでもっとも弱いものである。だが、それは考える葦である」は断章347、「クレオパトラの鼻、それがもう少し低かったら、地の全面はかわっていたろう」(みなさんの記憶にあるフレーズとは違っているでしょうが、こっちのほうがオリジナルです)は断章162に出てきます。
初出:2008年3月9日

2013年5月11日土曜日

標語流行語キャッチフレーズ発掘その5

明治期に流行した、ふざけたインチキ英語のひとつ(1900年代初頭)
イキムトヘーデル
寸評◎しかもヨーデル♪ 屁って、気持ちいい……適量だとね。ピロリ菌が原因の屁の治療に健康保険が使えるようになったらいいのに。
参考資料:『日本俗語大辞典』(米川明彦編/東京堂出版/2003年)
初出:2010年4月11日

2013年5月10日金曜日

ひとり大喜利「ひとり喜利」/こんな歯医者は行きたくない…

こんな歯医者、行きたくないな……。どんな歯医者?
█ お題 こんな歯医者、行きたくないな……。どんな歯医者?
回答
“不器用”をウリにしている。
高倉健のウリは“不器用”ではないことを念のために言っておきます。
█ お題 こんな歯医者、行きたくないな……。どんな歯医者?
回答
磯くさい。
磯くさいのはいい。問題は、どう磯くさいかだ!
█ お題 こんな歯医者、行きたくないな……。どんな歯医者?
回答
ちょくちょく森進一の“おふくろさんよ”の顔をする。
あふぁふぁふぁふぁ。
█ お題 こんな歯医者、行きたくないな……。どんな歯医者?
回答
歯科医師の免状に、鍋を置いたような黒ずんだ丸い跡がある。
鍋を置いたんだろうな。
█ お題 こんな歯医者、行きたくないな……。どんな歯医者?
回答
歯医者? うちは、へ医者ですけど?
あほ。じゃ、また次回。
初出:2010年11月18日

2013年5月9日木曜日

七五調の馬鹿6

江戸俳句その1
灌仏かんぶつこのうまるる馬鹿も有
『近世滑稽俳句大全』(加藤郁乎・編著/読売新聞社)で見つけた句で、同書によると出典は「吏登句集」(1787年)。「灌仏」は「灌仏会」の略で、お釈迦様が生まれた4月8日のこと。お釈迦様と同じ誕生日以外に、12月24日生まれや1月1日生まれの人も、まわりからあれこれ言われがちだ。10月10日生まれの人を、妊娠期間の十月十日(とつきとおか)を引き合いに出して、「お前の親は正月そうそう……」などとひやかすのも、定番だ。妊娠期間が10か月と10日間なら生まれるのは11月10日という突っ込みも聞こえてきそうだが、妊娠期間はそんなに長くない。数え年と同じ方式でいうと十月十日は「9か月と10日」で、昔ながらの「1か月=28日」で計算すると、262日が妊娠期間ということになり、正月1日に懐胎したんなら、誕生は9月の末くらいになる。とはいえ、WHOかなんかの定義だと妊娠期間は280日となっていて、これなら10月10日がほぼ正解だ。
妻恋つまこひ馬鹿幾人ばかいくたり有乳山あらちやま
 古典俳文学大系8『蕉門名家句集一』(安井小洒編/集英社)から近江蕉門の長老、尚白(しょうはく)(1722年没。享年73)の句。尚白が住んでいた大津からほど近い京都西陣には、授乳の神様「岩神祠(いわがみのほこら)」が祀られている有乳山があり、琵琶湖を北上して福井県まで足を伸ばすと敦賀市の南にやはり有乳山がある。さてどちらか。京都の有乳山は大津からすぐ。かたや福井の有乳山は平安時代から和歌に詠まれてきた交通の要衝で、山の形が乳に似ているらしい(出っ張っているもんは何でも乳に見えなくもないが)。それに、本人が出かけていかなくても、「このあいださあ、有乳山に行ったらさあ、山のふくらみを見て奥さんのこと恋しがってる人がいてさあ」「そりゃ馬鹿だ」で一句詠めるわけだし。やはり福井の有乳山説が圧倒的有利か。というわけで結論、べつにどっちでもいい。
夜咄よばなしや阿房にあけ郭公ホトトギス
 同じく古典俳文学大系8『蕉門名家句集一』(安井小洒編/集英社)から、尾張名古屋で書肆(本屋さん)、風月堂を営んでいた夕道(せきどう)(1717年没。享年、調べつかず)の句。よっぴいて馬鹿な話をしていたらいつの間には夜が明けていた。それを馬鹿にするようにホトトギスが「てっぺんかけたか」と鳴いている。ちなみに、芭蕉の「いざさらば雪見にころぶ所まで」は、この風月堂の前で詠まれたものだという(『俳句辞典 近世』松尾靖秋編/桜楓社)。
何をして六十路むそぢ馬鹿馬鹿雪仏ゆきぼとけ
 古典俳文学大系9『蕉門名家句集二』(安井小洒編/集英社)から蝶羽(ちょうう)(1741年没。享年65)の句。雪が降り積もり、嬉しくなって雪の仏(雪ダルマ)を作り始めたのはいいが、途中で自分の年に気づいた蝶羽。60歳になってこんなことをしているオレって……。とはいえ、そんなことばかりして人生を送ってしまうのは、父の知足(ちそく)も、弟の亀世(きせい)も、常和(じょうわ)・蝶羅(ちょうら)というふたりの息子も俳人という特別な一家だからしかたない。この家系はその後も途切れることなく続いているというから、今もどこかで彼の子孫が雪ダルマを作っているはずだ。
正月を馬鹿にくらして二月哉
 三井秋風(しゅうふう)(1717年没。享年72)の俳句。自らが編者を務める「俳諧吐綬鶏(とじゅけい)(「鶏」の字はは正確には「奚」+「隹」=奚隹」)に収められている。1月いっぱい遊びほうけられるのは、秋風が京都の富豪だったから。この句が載っていた新編日本古典文学全集72『近世俳句俳文集』(雲英末雄他校注訳/小学館)の解説によると、遊興にふけって財を失い、晩年は没落したという。秋風にはほかに「花花花花花花花かな」という、人を食った句もあって、この手の句は川柳ではけっこう見かけるが、俳句では珍しい。ちなみに、江戸川柳だったか狂歌だったかの本を見ていたら、「一二三 四五六七 八九十……」というふざけたものもあった。確か、筒井康隆も同じような短歌を詠んでいた。
初出:2008年4月30日

2013年5月8日水曜日

ダジャレにひと言13 894年:白紙に戻す遣唐使

お題:ダジャレにひと言足して、なんか悲しいダジャレを作ってください。悲しくなくてもいいですし。
吐くよ! とタクシーに戻す遣唐使
運転手さんゴメンね、呑みすぎちゃった。あ~あ、本当は唐になんか行きたくねーんだよな~
菅原道真さん? いやなら行かなくていいよ、遣唐使なんか廃止しちゃえよ。
初出:2012年1月26日

2013年5月7日火曜日

脱腸手術入院マニュアル その11

オレの筋肉はマーベラス

 手術室の両開きのドアがあいた。真ん中に手術台があって、左の壁際に心電図だとかの機器が置かれている。天井の照明は、野球のナイター設備を円形にしたような感じ。それ以外はけっこう殺風景で、ガランとしている。
 中には執刀医のY先生とT先生、奈良岡朋子みたいな雰囲気をした40歳前後の看護婦がいた。
 さっきの看護婦2名+さらに応援1名と奈良岡朋子の4名で、オレをストレッチャーから手術台に移す。かなり大変そうなので、かろうじて動く上体をねじって協力しようとしたら、「吉田さんはそのままでいいですよ」と言ってくれた。余計なことをして、作業の邪魔をしてしまった。
 所定の位置に、T字帯一丁のオレの体が納まると、体の何箇所かに心電図用の電極が取り付けられ胸には布が載せられた。これで、首を持ち上げても下半身は見えない。といっても、パックリと開けられることになるオレの体が見えないというだけで、執刀医と奈良岡朋子が何をしているかはわかる。首を左に向けると心電図のモニターが確認できる。頭の後ろには看護婦の気配。
「吉田さん、これ感じますか」
 オレの急所あたりでY先生が何かをしながらオレに聞く。
「いえ」
「じゃあ、これは」
「いえ」
「そんなら、これは」
「ぜんぜん」
 麻酔がしっかり効いているかどうかのチェックだ。最初の「これ感じますか」よりは3回目の「そんなら、これは」のほうがエゲつないことをしてるのだろう。
「お話はお聞きになっていると思いますが、手術の前に、ウルトラマンの口から膀胱までカテーテルを入れます」
 そう言って朋子は手を動かし始めた。ニコリともしない。あたりまえだ、ここでニヤニヤされたら、変な血が騒いでしまう。それにしても、麻酔が効いてるからなんともないが、想像してみると、すんごいことされてるな。もし麻酔をかけていなかったら、ウルトラマンもさぞやびっくりしたことだろう。
「それじゃあ、手術を始めますけど、気分が悪くなったりしたらすぐ言ってくださいね」
 生まれて初めての手術。でも、とくにこれといって緊張もない。オレは人一倍度胸のないほうだけど、この場合、すべておまかせ状態なので度胸もクソもない。
 先生たちも朋子(えーっと、奈良岡朋子ね)もほとんどしゃべらずに手術を進める。聞こえるのは、心電図のピコンピコンという音だけ。
 ちょっとしてT先生が、笑顔を浮かべながらオレのほうを向いた。
「吉田さんの腹筋、いい色してますね。いい筋肉です」
「ありがとうございます」
 ホメられていることはわかったので、とりあえず礼を言った。
 脱腸の手術だからかどうかわからないが、ドラマでお馴染みの、医者が「メス」と言って看護婦がすかさず渡すとか、看護婦が医者の額の汗をぬぐうなんてシーンは出てこない。
 ときどき金属音とか液体の音(血かもしれないし違うかもしれない)、それとかすかにハンバーグをこねるような音がする。
 音が聞こえるたびに、自分の腹がパックリ開いて真っ赤な内臓をいじられているシーンが頭に浮かんだ。すると、ちょこっとだけ心臓の鼓動が速くなる。どれどれと横を向いて心電図を確認するが、変化はなくて、すこし経過してから心電図がピコピコと速くなる。どうして実感と心電図がシンクロしないんだろう。
 オレの様子の変化を察知したのか、頭の後ろにいた看護婦が近づいてきて、オレの顔を覗き込んだ。
「大丈夫ですか?」
 その顔を見てドキっとした。下目づかい(こんな言葉あるのか知らんけど、要は上目づかいの逆)で女の人に見られるのが、オレ大好きなんだってこのとき初めて認識した。とくに、目の下の涙袋の下にできた線が好きみたい。
「だいじょび」
 うっとりしながらオレは無邪気な言い方で答えた。
 このあとも何度か心臓の鼓動が速くなってオレは不安そうな顔をつくり、そのたびに看護婦が近寄ってトキメキの下目づかいを見せてくれた。
 手術が始まってから45分くらい経った。
「吉田さん、手術はだいたい終わりです。あとは、お腹を縫うだけです」
 T先生が笑顔で言う。
「ありがとうございます」
 オレも笑顔で答える。
「どうでした? 初めての手術」
「思ったより簡単だなって、……あ、いや、そういう意味じゃなく」
「あははは、いいですよ。実際、予想以上に順調に進みましたから。人によっては、いざお腹を開けてみたら癒着が起こってたりして大変な手術になることも多いですし。それに、吉田さんの筋肉は柔らかくて弾力があるので、引っ張るにしても糸で巻くにしても思いっきりできて、楽でしたよ」
 オレは脱腸手術向きの肉体を持つ男だったのだ。
 明日から別の病院に移るY先生には、ひょっとしてもう会えないかもしれないと思って丁寧に挨拶するつもりだったが、手術台からストレッチャーに移されている最中に、「それじゃ吉田さん、お大事にね」と言われてしまって、「ああ、どうもありがどうぐないまにゅ」って返すのが精一杯だった。

 病室のベッドに戻ったのは7時すぎくらい。ひと息つく間もなくT先生がやってきて、術後のことについて説明してくれる。
「手術は成功です。なんの問題もありませんでした。今、ウルトラマンの口に入れてある管は、明日午前中に抜きます。ザワーって、ちょっとイヤな感触はありますけど、痛くはありませんから。それと、これからじょじょに麻酔が切れてきますが、痛み止めの薬を用意してあります。そうですね、3時間くらいしたら、少量の水でしたら飲んでかまいませんので、それで薬を飲んでください」
「はい、わかりました」
 と答えながら、オレの筋肉はいい筋肉だし、痛み止めの薬なんて飲まなくても大丈夫だっていう気がした。
「そうはいってもね、その薬もそんなに強いものじゃないので、やはり痛むことは痛むと思います。痛かったら我慢せずにナースコールしてください。お尻に痛み止めの座薬を入れますから」
「あはは、大丈夫だと思います」
 なんたって、オレの筋肉はいい筋肉だもの。
「それじゃ、ときどき看護婦が様子を見に来ますからね、お大事に」
 そうT先生が言い終えると、看護婦がベッドのまわりのカーテンを閉めてくれた。

つづく

2013年5月6日月曜日

馬鹿をめぐる名言 12

モリエール
学問のあるばか者は、無知なばか者よりずっとばかだ。
 兵隊の位で言うと大将。
出典:フランスの喜劇作家モリエール(1622~1673年)の戯曲「女学者」(『モリエール全集 第四』鈴木力衛訳/中央公論社)より。モリエールは俳優でもあり、自らが座長を務める劇団はフランス中の人気を集めた。モリエールという、なんかいい響きのする名前はペンネームであり、本名はジャン・バティスト・ポクラン。ちなみに明治19年に日本に初めて彼の喜劇「女房学校」が紹介されたときの邦題は「南北梅枝態(かげひなたうめのえだぶり)」というものすごいものであった。それにしても、ポクランって……。
初出:2008年3月8日

2013年5月2日木曜日

七五調の馬鹿5

江戸川柳その5
馬鹿にして馬鹿を使つかひるが馬鹿
 川柳ネーム“〇八〇”さんが読んだ句で、出典は、元禄から宝永期に活躍し前句付けを通俗なものに堕落させたと評判の立羽たちば不覚ふかく(1753年没)が編んだ前句付け集「広原海わたつうみ」。前句付けというのは、主催者が出した前句(お題)に五七五で答える俳諧のひとつで、後に川柳へと発展する。『日本古典文学全集46 黄表紙 川柳 狂歌』(鈴木勝忠他校注/小学館)の解説ではこの句を「遊里などへの迎えと解したい」としている。それにしても、〇八〇をなんと読めばいいのだろう。八〇八だったら八百屋だけど。
弁慶と小町は馬鹿だなあ嚊あ
『江戸川柳辞典』(浜田義一郎編/東京堂出版)で見つけた川柳。類書でもちょくちょく見かけるので、けっこう知られているだろう。弁慶は1回だけ、小野小町は1回もセックスをしなかったという俗信をもとにしている。もし生まれ変われるんなら、弁慶よりは気楽な江戸庶民がいい。できれば、かかあはナシで。
初出:2008年4月17日

2013年5月1日水曜日

ダジャレにひと言12 呼吸困難

お題:ダジャレにひと言足して、なんか悲しいダジャレを作ってください。悲しくなくてもいいですし。
幼な妻リカも鼻詰まりかも
すすり餅をすると呼吸が「はあはあはあ」ってこんなんになります
すすられる餅の立場に立って物を考えてみたいものだ。
初出:2012年1月22日