ポープ
どんな馬鹿でも常に人を嘲る欲望にもだえていて、人を笑う仲間に入ることをよろこぶ。
そして人より遅れて笑う。ワンテンポ半、遅れて笑う。
愚者は、天使の畏れるところにも足を踏み込む。
愚者が行かなきゃ誰が行く。
「どんな馬鹿でも常に…」「愚者は、天使の畏れる…」/出典:ボワローに傾倒していたイギリスの古典主義詩人、ポープ(1688~1744年)がボワローの「詩法」にならって書いたという「批評論」(『世界思想全集 哲学・文芸思想篇21』小場瀬卓三・阿部知二他訳/河出書房新社/昭和35年発行)より。他に1728年「愚者列伝」、1742年「新愚者列伝」、1743年「続愚者列伝」と愚者ものを発表している。ポープを論じたいくつかの評を読んでみたところ、褒めている場合でも、「独創的ではないが」という枕詞がついていた。こんなところも師匠のボワロー譲りだ。
初出:2008年3月12日
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