2013年7月15日月曜日

馬鹿をめぐる名言 21

ハズリット
沈黙は一つの立派な会話である。いつ沈黙すべきかをわきまえた者は馬鹿ではない。
 雄弁は銀、沈黙は金の玉。
私は馬鹿にはいつも用心している。彼らはいつなんどき無頼の徒に変身するかわからないからである。
 お互いに惹かれ合っているくせに。
陽気な石頭は世に有益な存在である。そのような騒々しい石頭と一緒にいると、馬鹿でも無口でも利巧そうに見える。
 騒々しい石頭と一緒にいて馬鹿でも無口でも利口そうに見えるようになったあなたは、専門医へ。
正直者は、たとえ人を怒らせることになろうと真実を語る。無分別者は人を怒らせるために真実を語る。
「私は真実を話さない」by イビチャ・オシム
出典:モンテーニュやラ・ロシュフコーに大きな影響を受けつつ独自のスタイルを築いたイギリスの批評家・エッセイスト、W・ハズリット(1778~1830年)の箴言集『ハズリット箴言集――人さまざま――』(中川誠訳/彩流社)より。ハズリットは精緻で鋭い分析力と文章力を駆使して政治や文芸、絵画、音楽など多岐にわたる分野で批評活動を行い、また、箴言という分野でもその才能を発揮した。ただ、女性に関する箴言には、「何かあったのか? ハズリット!」と言いたくなるようなものもある。たとえば、「女は尻軽でも低能でもよい。気性と物腰さえよければ(人並みの顔は必要だが)、男を惹きつける」「女は想像力も理性も乏しい。自分のことしか考えない完全なエゴイストだ」ect……。前掲書のまえがきによると、「この箴言集を書いていた頃、ハズリットは妻と別れる覚悟で一人の女性を恋し、捨てられ、結局、妻と恋人の両方を失った。このことは、それ以後、回復できないほど深い傷を彼に残すことになった」らしい。よくある話といえば、よくある話。ちなみにハズリットはその2年後に再婚するが、まもなく離婚。ある世界文学辞典には、「イザベラにも去られる」と記されていた。「にも」だってさ。
初出:2008年3月31日

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