2013年9月16日月曜日

馬鹿をめぐる名言30

ニーチェ 2
多くのことを中途半ぱに知るくらいなら、何もしらないほうがましだ! 他人の思いすごしで賢者になっているよりも、自分の責任で馬鹿者であるほうがましだ!
 賢者の烙印。
出典:続いてもニーチェで、「わたしは悪魔がこう言うのを聞いた。『神は死んだ。人間への同情のために、神は死んだ』」でおなじみの「ツァラトゥストラはかく語りき」(『ツァラトゥストラはこう言った』氷上英廣訳/岩波文庫)より。残念ながらこれは超人ツァラトゥストラの言葉ではなく、沼地で寝ているところをツァラトゥストラに踏んづけられた「良心的な学究」のセリフ。沼地なんかで寝ているものだからツァラトゥストラに、あなたは「蛭(ヒル)を底の底まで究めようとしているのだろう?」と言われてしまう。それに対して良心的な学究は、そんな途方もないことは自分には無理で、研究対象は「蛭の脳髄に限る」と答える。――とまあ、本質を理解しようとせずに筆者のように字面だけを眺めていっても、けっこう楽しめる本かもしれない。
初出:2008年5月8日

0 件のコメント:

コメントを投稿