2013年9月26日木曜日

七五調の馬鹿16

近代以降その6
四月馬鹿公園を一と廻りして出る
 臼田亜浪に師事していた原田種茅(たねじ)(1897~1986年)の句集「径」(『現代俳句大系 第八巻』富安風生・水原秋櫻子・山本健吉監修/角川書店)より。種茅は東京本郷の生まれで、情を表に出さず、しかし面倒見がいいことから後輩たちに慕われていたという。作風は「即物的」とか「非情」とも評されるが、現代に生きるオレにもとっつきやすい。なんというか、クール。かっこいい。
四月馬鹿ものおもふことにつみありや
 小説家にして戯曲家、俳人でもある久保田万太郎(1889~1963年)の句集「草の丈」(『現代俳句大系 第九巻』富安風生・水原秋櫻子・山本健吉監修/角川書店)より。ご存じ久保田万太郎だ。でも、どんな作品があったか思い出せないので『大辞林』を引いたら、小説「末枯」「春泥」、戯曲「雨空」「大寺学校」と出ていた。思い出せないのではなく最初から知らなかった。かすりもしなかった。
初出:2008年9月1日

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