ラ・ロシュフコー
頭のいい馬鹿ほどはた迷惑な馬鹿はいない。
自虐ネタ。
情熱はしばしば最高の利口者を愚か者に変え、またしばしば最低の馬鹿を利口者にする。
情熱は、頭のいい馬鹿をどう変えるだろう。
世には馬鹿たるべく定められた人がいて、彼ら自身が進んで馬鹿なことをするだけでなく、運命そのものが否応なしに彼らに馬鹿なことをさせるのである。
そんな彼らを笑いの神がすくい、オレは幸せに笑う。
賢者を幸福にするにはほとんど何も要らないが、愚者を満足させることは何を以ってしてもできない。ほとんどすべての人間がみじめなのはそのためである。
自虐ネタその2。
「頭のいい馬鹿ほど…」「情熱はしばしば…」「世には馬鹿たるべく…」「賢者を幸福にするには…」/出典:『ラ・ロシュフコー箴言集』(二宮フサ訳・岩波文庫)より。ラ・ロシュフコー(1613~1680年)はフランス王のいとこの孫にあたる、なかなか由緒ある貴族にしてモラリスト(人間観察者)。同書に収められた「ラ・ロシュフコー自画像」の中で彼は「私は人が私に見せる韻文や散文の作品を、かなり正しく評価する。しかしどうやら私は、あまりにも自由に自分の意見を言いすぎるらしい。さらに私の中にある悪いところは、時として厳密すぎる気難しさと、あまりにも容赦ない批判を持つことである」と、自画自賛している。
初出:2008年3月5日
0 件のコメント:
コメントを投稿