2013年10月14日月曜日

馬鹿をめぐる名言34

バーナード・ショー 1
愚鈍は苦役と貧困によって現実の味を知り、ために卑劣さや残酷さと化する。かと思えば、想像力は、こういう現実に直面するよりも餓死するほうがましだと思う、そして幻を積み重ねて現実をおおい隠し、そうするおのれを才気だの天才だのと呼ぶ!
 もしも現実を覆い隠せるくらいの想像力があったなら。
出典:人物の紹介文に必ずと言っていいほど「皮肉屋」という枕言葉が付き、名言集の常連なのに実際に作品を読むのは演劇関係者だけじゃねーの? って思いたくなるほど図書館の蔵書も貧弱なイギリスの劇作家バーナード・ショー(1856~1950年)の戯曲「人と超人」(『ベスト・オブ・ショー 人と超人 ピグマリオン』喜志哲雄他訳/白水社))より、夢の中の地獄で悪魔&他2名と議論するドン・ファンのセリフ。さて、「超人」ということで、ニーチェに触れている悪魔のセリフを引用。「なにしろ、生命の力を頭から信じ込んだ奴でね。この男ですよ、超人だなんて、プロメテウス以来のお古い代物を掘り出して来たのは」「ワーグナーが一度ついふらふらと生命の力を信じこみましてね、ジークフリートという超人を作り出したんですよ。だがあとで正気に戻りました。だもんで二人が顔を合わせると、ニーチェはワーグナーを裏切り者と決めつける、ワーグナーはニーチェがユダヤ人だってことを証明するパンフレットを書く、とどのつまりは、むっとしたニーチェが天国へ行く、とこうなんですよ。いや、いなくなって助かったのはこっちも同様」。ワーグナーとニーチェの闘いがエスカレートするかと思ったら、ニーチェはむっとしただけ……ウケる。
初出:2008年5月26日

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