2013年6月3日月曜日

馬鹿をめぐる名言 16

ヴォーヴナルグ
偉人たちが大きなことをくわだてるのは、その事柄が偉大だからである。ばか者たちが大きなことをくわだてるのは、それをたやすいことだと思いこむからである。
 西川きよしは大きなことを企てない。
われわれは愚かにも自分で思ってもいないことを他人に説得できると信じている。
 そんなことを言われても詐欺師の信念は揺るがない。
短気にせよ、高慢や、貪欲にせよ、だれでも自分の性質のなかにあやまちに誘う不断のきっかけを宿していないひとはいない。そしてそのあやまちが大事にいたらずにすむとすれば、それは単に運がいいからなのである。
 22歳から52歳までの30年、野外生活者にならずに6畳ひと間のアパートに住み続けられたのも、やはり運がよかったからとしか言いようがない。


防犯上、安全性が高いと言われる内開きのドア。
でもヤワなシリンダー錠なので、ガツンとなぐると開いちゃうんだよね。


左は、コンパクトなキッチンというか、ガス台を置くためのへこみ。
押入れは上段のみ。隣の部屋の押し入れは下段のみだ。


オレが引っ越してきた1981年の春にはまだ築2年だった
風呂なし便所共同の6畳ひと間は、
2011年秋にはこんないい感じの古び方に。
まだまだ住める状態ではあるんだけど、
大家さんの高齢と、アパートの地上権の期限切れにより、
取り壊しが決定。
Google Earthの衛星写真を見たら、
おしゃれっぽい屋根の建物に変わっていた
(2009年撮影のストリートビューではまだ
小汚いアパートを見ることができる)。
「偉人たちが大きなことを…」「われわれは愚かにも…」「短気にせよ、高慢や、貪欲にせよ…」/出典:18世紀フランスのモラリスト(人間観察者)、ヴォーヴナルグ侯爵(1715~1747年)の「省察と箴言」(『世界人生論全集 9』河盛好蔵他編/生島遼一・竹田篤司他訳/筑摩書房)より。同じフランスのモラリスト、ラ・ロシュフコーに劣らず名言集の常連ではあるが、ロシュフコーの著作が岩波文庫で簡単に読めるのに対して、ヴォーヴナルグの著作『一天才の手記』(岩波文庫)は岩波ブックセンターにもなければ古本屋でも見つからない(当時)。
初出:2008年3月14日

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