ローベルト・ムージル 1
愚かさについて語ったり、あるいはその種の会話に居合わせて利益を得ようとする者は、いずれも自分は愚かでないと思いこんでいるに相違ない(中略)、したがって賢いと思っている自分をひけらかす(中略)。もっとも、そんな真似をするのは一般には愚かさのしるしとみなされるものですが!
自分を賢いと思っているかどうかは、人に対してああしろこうしろ、ああするなこうするなと口出しするかどうかでもある程度判断できる。
出典:一部でプルーストやジョイスと並び称される――とりわけ、未完に終わった小説『特性のない男』(加藤二郎訳/松籟社/第1~6巻)への評価が高い――オーストリア生まれの作家ローベルト・ムージル(1880~1942年)のエッセイなどを集め、またムージルの生涯や作品解説、年譜、索引などもたいへん充実した――もっとも、本文は、このサイトの筆者の読解力では歯が立たなかったのだが――『ムージル・エッセンス ――魂と厳密性』(圓子修平・岡田素之・早坂七緒・北島玲子・堀田真紀子訳/中央大学出版部)の中から、1937年に行なわれた講演――講演だけあって、深い意味は別として表面的には筆者にも理解可能!――「愚かさについて」(岡田素之訳)より。えらいもんで、こんな書き方をしても本人(吉田BK)には意味がわかる。
初出:2008年7月9日
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