2014年1月13日月曜日

馬鹿をめぐる名言46

トーマス・マン 2
孤独は独創的なものを、思いきって美しい、あやしいほど美しいものを、詩というものを成熟させる。孤独はしかし、倒錯したもの、不均衡なもの、愚かしいもの、不埒なものをも、また成熟させるのである。
 孤独や自由は変化をもたらす。その対極にあるしがらみや安全は維持を望む。
出典:続いてもトーマス・マンで、小説『ヴェニスに死す』(実吉捷郎訳/岩波文庫)より。この岩波文庫の著者クレジットは「トオマス・マン作」となっているが、たとえば1994年第40刷発行のスタンダール『恋愛論』では、「○○作」ではなく「スタンダール著」となっている。発行する時期や作者の違い、訳者の考え方によって、使い分けているのだろうか。しかし、「トオマス・マン作」だと、外国文学にうとい人は、「トーマス万作」と聞き違える恐れがある。やっぱり「○○著」のほうが……あ、……この話、忘れてください。
初出:2008年7月2日

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