ローベルト・ムージル 3
かなり野心的な小説で、ほとんど匿名の読者のあいだをしばらく貸本として回覧された本の欄外に見出される書き込みを、どうかご欄になっていただきたいものです。読者が作者と二人だけになれるここでは、読者の判断が好んで「馬鹿!」という言葉で表現されたり、「低能!」「ナンセンス!」「度しがたい阿呆!」などという、愚かさと同等の言葉で表されたりします。
「馬鹿! 低能! ナンセンス! でも好き」とか言われてみてーな。
出典:そしてまた今回もローベルト・ムージルの『ムージル・エッセンス ――魂と厳密性』(圓子修平・岡田素之・早坂七緒・北島玲子・堀田真紀子訳/中央大学出版部)の中から、1937年に行なわれた講演「愚かさについて」(岡田素之訳)より。
初出:2008年7月9日
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