2013年3月29日金曜日

ひとり大喜利「ひとり喜利」/『吾輩は猫である』のパクリ本…

夏目漱石の『吾輩は猫である』をパクって出版し、 一部の物好きにはけっこう支持された本のタイトルとは?
█ お題 夏目漱石の『吾輩は猫である』をパクって出版し、 一部の物好きにはけっこう支持された本のタイトルとは?
回答
『吾輩が猫をかぶるとき』
野良の自由よりも暖かさを選んだときだろ。
█ お題 夏目漱石の『吾輩は猫である』をパクって出版し、 一部の物好きにはけっこう支持された本のタイトルとは?
回答
『“主人をマスコミに売ったイヌ”と呼ばれて――吾輩は猫なのに』
ちゃんとした大喜利みたい。
█ お題 夏目漱石の『吾輩は猫である』をパクって出版し、 一部の物好きにはけっこう支持された本のタイトルとは?
回答
『吾輩はネギである』
ネギが主人公だと話の広がりようがねーな。
█ お題 夏目漱石の『吾輩は猫である』をパクって出版し、 一部の物好きにはけっこう支持された本のタイトルとは?
回答
『吾輩は猫でアルマジロ?』
知るか!
█ お題 夏目漱石の『吾輩は猫である』をパクって出版し、 一部の物好きにはけっこう支持された本のタイトルとは?
回答
『吾輩よ、猫であれ!』
あほ。じゃ、また。
初出:2010年9月23日

2013年3月27日水曜日

ダジャレにひと言7 タラちゃん

お題:ダジャレにひと言足して、なんか悲しいダジャレを作ってください。悲しくなくてもいいですし。
タラちゃんたら
チンチンいじって大きくしちゃだめじゃない、リカちゃんに見せたら笑われるわよ
見せるな!
初出:2011年12月25日

2013年3月26日火曜日

脱腸手術入院マニュアル その5

これが噂のインフォームドコンセント

 しばらくして担当医のT先生がニコニコしながら現れ、どんな手術をするのか説明し始めた。
「ここにですね、左右2つずつ穴があいていて、これは誰でもあいているんですけどね、普通はこの穴を腹筋がふさいでいるんですが、腹筋が弱くなったり、穴の上からずれたりすると、腹膜がチョロっと出てしまうんですね」
 T先生は、股間のあたりの図を描いて説明してくれる。チンコも省略せずに描く。几帳面な性格なのか、病院の決まりでチンコを描くことになっているのかはわからない。患者が女の人の場合はどうするのだろう。


「その状態で腹圧がかかると、そこに腸が出てしまうんですよね。ですから手術では、腸をお腹の中に戻して、でも、腹膜はもう戻りませんから、出ている部分を糸でしばって、そうするとこの出ている部分は自然に体に吸収されてなくなってしまいます。そして、こっちの筋肉とこっちの筋肉を引っ張ってきて穴をふさぎます。このとき筋肉を糸でぐるぐる縛って固定しますから、麻酔が切れると相当痛むと思います」
「ああ、痛いんですか……」
「はい。そのときは看護婦を呼んでいただければ、痛み止めの方法はありますから、そんなにご心配なさることはないですよ。それから、退院してもしばらくはお腹に力を入れないようにしないと、痛みがあります。たとえば咳やくしゃみなんかをするとかなり痛みます」
「ああ、しばらくは痛いんですか……」
「はい。手術にはほかの方法もありますが、吉田さんくらい若いと、この方法がやっぱり確実なんですよね」
「あまり若くもないですけど……」
「若いです。年齢を召された方だと、筋肉が対応してくれないんですよ。吉田さんくらいの年齢でしたら問題なく筋肉が元どおりになりますから」
「そうですか……」
「これで手術は終わりです。あとは、お腹の傷口を縫うだけです。縫う方法としては、あとで抜糸が必要な糸を使う場合と、溶けてなくなる糸を使う場合がありますが、傷口は3センチほどですし、目立たない場所ですから、今回は、あとで抜糸する糸を使います」
「それじゃ、傷痕は残るんですか」
「いえ、いずれはきれいになりますよ。ただ抜糸が必要かそうでないかの違いだけと考えていただければいいと思います。それに、抜糸自体も簡単ですから」
「わかりました」
「それとですね、麻酔は脊髄注射を行います。胸から下が足先まで感覚がなくなりますが、意識はありますから手術室の様子も見えますしお話もできます」
「えっ、切ってるところが見えるんですか?」
「胸のところに布を置いて隠しますから、首を持ち上げたくらいでは見えませんが、どうしても見たいとおっしゃるなら、見えるようにしましょうか?」
「いや、それは、け、けっこうですけど」
「あと、手術の前には、下剤と浣腸でお腹の中を空っぽにしていただくのと、手術時にはオチンチン(※この言葉、このあとたびたび登場して、人によっては下品と感じるかもしれないので、以後「ウルトラマン」と表記します)の先からですね、膀胱まで管を入れて、これくらい(フリーザーパックのLくらい)のビニールの袋に尿をとります。万が一手術のときに尿が出たら面倒ですし、人によってはショック症状があって、麻酔がさめても一時的に尿をコントロールできなくなる場合がありますのでね。何も問題がなければ、次の日には抜いてしまいますから、そんなに面倒な思いはしないでしょう」
 脊髄麻酔を打って手術するときはウルトラマンに管を入れるってことを、たぶん、とんねるずの貴明がテレビ言っていた。「こんなに長く入れるんだぜ」って。その長さにはビビったが、痛さに関して貴明は何にも言ってなかった。


「これは、可能性は低いんですが、脊髄注射の副作用というか、なかには、手術後何日かたって偏頭痛が出る方がいらっしゃるんですよね」
 うわっ、ウルトラマンに管入れるよりよっぽどイヤだ。
「体を起こしたままで何十分かすると頭痛がするんですね。そうなるともう、寝ているしかなくて。無理に起きて退院してしまったりすると、一生偏頭痛に悩まされることになりますので、しばらく安静にすることをおすすめします。そうなると退院まで、ちょっと時間がかかることになりますね。まあ、10人にひとりかふたりというところですので、まず大丈夫だとは思います」
 基本的にオレはいつも多数派に属していて、少数の選ばれし人間になったことはないので、そんなことにはならないだろう。


「それじゃ、今日金曜日と明日土曜日は特にこれといってすることもないので、ゆっくりしてらしてください。それで、手術前日の日曜日になったら剃毛していだきます」
 日曜日からは、つるつるだ。
「それから、夜、寝る前に下剤を飲んでいただいて、それ以降は飲食しないでください。月曜日、手術当日は朝早く浣腸をして、お昼前から点滴を開始します。これで喉の渇きは感じないはずですから。で、手術の時間によって多少前後しますけど、4時くらいには脊髄注射をします。それでいよいよ手術本番という段取りですね。もしわからないこととか不安なことがあったら、いつでもどんなことでもかまいませんから、看護婦に聞いてください。看護婦にわからないことは私のところにきますから、きちんとお答えします」
「わかりました。よろしくお願いします」
 T先生の話はていねいでわかりやすかった。けど、笑えるネタはなかった。長々と読んでもらってゴメンね。

つづく

2013年3月25日月曜日

馬鹿をめぐる名言 7

プルタルコス(プルターク)
七賢人の一人ビアスが、ある酒宴の席で口をきかずにいたら、一人のおしゃべり屋がそれを冷かして、お前さんは馬鹿なのかと言った。するとビアスが答えていわく、「馬鹿が酒飲んで黙っていられるか。」
 馬鹿が冷やかされて黙っていられるか。
おしゃべり屋の正直者と交際するより、賢い悪人とつきあう方が心持ちがよい。
 賢い悪人は、おしゃべり屋の正直者の利用価値を知っている。
「七賢人の一人ビアス…」「おしゃべり屋の正直者…」/出典:ギリシアの偉人とローマの偉人を対比させて描いた伝記「英雄伝」で有名な、ローマ帝政期のギリシア人思想家・伝記作家プルタルコス(46年頃~120年頃。英名プルターク)の膨大なエッセー「倫理論集」から6篇を選んで収録した『饒舌について 他五篇』(柳沼重剛訳/岩波文庫)より。「英雄伝」は、歴史的事実を記すことよりも、多くの逸話を盛り込み、読者に生き方の指針を示すことに主眼が置かれていたため歴史書としての評価は低いものの、17~18世紀には、ルソーやモンテスキューが愛読していたという。『饒舌について 他五篇』の解説で訳者の柳原氏は、岩波書店から昭和39年に出された河野與一氏の『プルターク「倫理論集」の話』の序文を引用して、こう書いている。「河野與一氏は(中略)こんなことを言う。『プルタルコスは哲学史にも文学史にも三流に伍する文人である。』三流はひどい。私はせいぜい二流だと思っている」。それでいて、「魅力が消されることがないまま今日に至っている」とも書いている。
初出:2008年3月2日

2013年3月23日土曜日

標語流行語キャッチフレーズ発掘その3

「簡易保険」の標語(大正15年/簡易保険局)
勧められ 入って勧める 簡易保険
寸評◎これに似た手口を知っています。
参考資料:『標語・スローガンの事典』(祖田浩一編/東京堂出版/1999年)
初出:2010年3月28日

2013年3月20日水曜日

ダジャレにひと言6 一人二役

お題:ダジャレにひと言足して、なんか悲しいダジャレを作ってください。悲しくなくてもいいですし。
双子の子ぶたが活躍するハリウッド映画で、ザ・たっちのかずやが一人ぶた役
たくやの顔は役のイメージに合わなかったらしい
一緒! 一緒の顔!
初出:2011年12月21日

2013年3月19日火曜日

脱腸手術入院マニュアル その4

病棟デビュー

 1998年6月26日午前10時。
 外来診察室前のベンチには、この日入院する患者たちが集まっていた。大きめの荷物を持っているし、みんな2人連れなのですぐにわかる。2人連れのどっちが入院するのかはわからないが、いずれにしてもおっさんとおばさんと、おじいさんとおばあさんと、もっとおじいさんとおばあさん。オレもおっさんだけど、このなかでは一番若い。
 看護婦が自己紹介してから、この日入院する患者の名前をひとりずつ呼んだ。オレの番がきて返事をすると、
「吉田さん、付き添いの方は?」
 と聞いてきた。
「はい。ひとりです」
 オレは、自慢げに言った。


 外来の南側にある別棟9階の外科病棟に連れて行かれ、ナースセンターの前で病棟の設備についての簡単な説明を受けてから、ほかの患者たちもオレもそれぞれの病室におさまった。
 オレの病室は、ナースセンターの前を通って一番奥左の911号室。6人部屋だ。中に入ると、約1メートル幅の通路の左右にベッドが3台ずつ並んでいる。入ってすぐ左がオレのベッド。隣には、じいさんが寝ていた。入り口を入ってすぐ右側のベッドはカーテンが閉め切ってあって、どんな人がいるのかわからないが、ときどきうめき声が聞こえる。あとでその人と話をしたら、工事現場で重機に挟まれヒザの骨がぐしゃぐしゃになって緊急手術をした翌日だったらしい。あとの3人のことは覚えていない。
 911号室と廊下をはさんだ向かい側は女の人の病室で、おばさんとおばあさんばっかりだけど、ひとりだけ若い女の人がいた。パジャマ姿の若い女の人を見るのは久しぶりだ。パジャマ姿の若くない女の人を見るのも久しぶりだった。
 午前中は、問診票に記入するくらいで本格的な診察もなく、すぐ昼食の時間になった。オレは作務衣姿でデイルームに行き、自分の名前のあるお膳をコンテナから取り出してテーブルについた。一番乗り。ちなみに、パジャマじゃなく作務衣にしたのは、もともとパジャマを着る習慣がなかったし、スーパーで作務衣を安売りしていたからだ。あとで親しくなった看護婦に、「吉田さんはソバ職人らしいよ、ってうわさされてたよ」って聞かされた。これはウソ。
 ご飯は炊きたてとはいかないにしても、そこそこ温かかったし、おかずも5品くらい付いている。味も問題ない。自分ではいつも2品くらいしか作らないから、それと比べてもうれしい食卓だ。いまどきの病院食はずいぶんよくなっているんだなと思ったけど、この何年か後に友達のNブーが骨折で入院したK病院の食事を見て、病院によってまるっきり違うんだなってわかった。K病院では、丼物(漬物も丼の中に入っている)か、小学生がキャンプで使うような仕切りのある皿にゴハンとオカズを盛り付けるっていうパターンのどっちかだった。
 午後になって看護婦に、3種類のバンソーコーを腕に貼られ、2種類の抗生剤を皮下注射された。相性だかなんだかを見るんだとか。それから採血と、検温、血圧測定。血圧は上が150ちょっとで下が110近く。ばりばりの高血圧。
「吉田さん、血圧が高いですねー、若いのにねえ」
 看護婦が、これは困ったってな表情で言う。中年のオヤジだと自覚していたオレが、ここでは若者扱いだ。それはいいとして、血圧が高いままで手術するのは問題があるらしく、血圧を下げる薬(錠剤)を飲まなきゃいけなくなった。

つづく